当ブログにご来訪いただき、ありがとうございます。このページでは、群馬県上野村にある、諏訪山(カミヤツウチグラ)の登山レポートを書いています。2024年4月中旬時点の情報です。
初の登山レポートは諏訪山、またの名をカミヤツウチグラです!
どうしよう、一発目から渋い山でブログの行く末が心配……
おすすめポイント
諏訪山は群馬県多野郡上野村にある標高1549mの山で、諏訪山の山頂はひっそりとしていて展望はないのですが、手前の三笠山はほぼ全方位に展望があります。
西上州の山々の個人的におすすめの時期は、春(雪解け〜5月)と秋(10月下旬〜雪が降るまで)です。夏は標高が低いので暑いのもあるのですが、木が生い茂って地形が見にくいです。また、雪が降ると滑りやすさが増すので要注意です。
諏訪山の浜平コースは沢ルートなので、沢や滝を近くで見ながら歩くことができます。特に5段ぐらいある滝の真横を歩けるのには感激しました。
沢ルートは崩壊してたりするから、最新情報のチェックが大事だよね……
台風や増水による崩壊は沢ルートの宿命だね!
ルート概要
距離:9.7km 累積標高:1100m 標準コースタイム:6時間55分(休憩含めず)
浜平コースは渡渉点が分かりづらい箇所、崩落があり道が細い箇所があります。三笠山付近はロープやハシゴが整備されていて安全に通過できます。三笠山からの5mほどのスラブの岩場にもしっかりとしたロープが整備されています。
楢原コースと合流してからは、めっちゃ整備されています!
楢原コースも行ってみたいな!「楢(なら)」っていう字が旧字体でしか出ない!
※山と高原地図には新字体(異字体?)で記載されています
駐車場から浜平コースを経て湯ノ沢の頭へ
浜平トンネルを抜けてすぐに諏訪山駐車場があります。20台ぐらい駐車可能ですが、今日は2台と少なめです。
駐車場近くには仮設トイレもあります。このような仮設トイレは冬季閉鎖の場合もあるので、冬場は要確認です。
虎王神社の鳥居があります。地図を見ると、虎王神社は車道挟んで反対側にあるようです。
年季は入ってますが、登山道入口の立派な看板があります。
湯の沢沿いを歩いていきます。ピンクの花はツツジですか?
廃屋の横を歩いていきます。二階部分が崩落していて、いつ崩れてもおかしくないです。
まさかのメートル表記、細かい!
沢沿いに下りてきました。橋がありますが、渡渉点に全てある訳ではありません。あらかじめ先のピンクテープを確認しながら、渡渉しやすいところでしないと詰まってしまいます。
こぶし大ぐらいの大きさのカエルが10匹ぐらいいました。これは帰りに撮った写真ですが、行きは色が黒く、クマのフンかと思ったら動いてビックリ!私の「動いたァァァ!!!」という雄叫びは、沢コース中に響き渡りました笑
左岸に道があります。かつてはこの石垣の上にずっと登山道があったようです。ところどころ崩壊していて、斜面に道が出来ています。沢へ滑落注意です。
いたるところに標識があって道が分かりやすい。上野村観光協会の方に感謝です。この階段は勢いよく下ると、外れてシーソーのように傾くので気をつけてください。
上の写真の反対側には堰があります。
しばらく沢沿いを進むと、大きな滝が現れます。よく見ると、左岸にトラロープやハシゴ、桟橋があります。今回のハイライトです。
滝をアップ!
この荒れ具合に対してトラロープが心もとないですが、ないよりは大分ましです。
迷いやすいところにはケルン(写真右)もあります。毛無岩の沢コースでもケルンに助けられた思い出が。
Googleレンズによると、ハシリドコロという花だそうです。非常に強い毒性があるそう。
今度は右岸をどんどん登っていきます。ここも一部、細い箇所がありますので、沢への滑落注意です。
滝がありました。これを高巻くように登山道があります。ここを過ぎると、また急に沢が近くなります。
沢の水が視認できなくなると、尾根へのつづら折りの急登が始まります。これは振り返って撮ったところです。ふくらはぎ殺し坂です笑
尾根へ出ました。見切れてしまいましたが、下りの時に尾根を直進しないようにトラロープがグルっと張ってあります。
諏訪山と三笠山が見えました。まだ遠い気がします。
湯ノ沢の頭に到着。ここからは楢原コースと合流です。
湯ノ沢の頭から諏訪山へ
しばらくは広い尾根歩きです。 三笠山までは1304峰、1280の小ピーク、1365峰、三笠山直前に1400の小ピークがあるのですが、全て巻きます。三笠山と諏訪山以外は登る気ない道です笑
Googleレンズによると、アセビだそうです。これも有毒ですが可愛いです。
ピンクテープは豊富にあり、巻道でも沢と違って危険は少なめです。西上州の山によくある、急に岩場の横の細い道を歩かされるとか、恐怖な感じではありませんでした。
三笠山が近づくと岩岩してきました。気持ちもキリッとしますね。
2連ハシゴ登場。登る前に確認しましたが、この2つはロープでしっかりと固定されていました。
三笠山前の小ピークは登れました。石碑などはありましたが、特に展望はありません。
諏訪山が近くに見えてきました。
三笠山直下はロープの連続です。登りだとそこまで必要なく感じるかもしれませんが、下りはあると大分楽です。
このハシゴは上部が固定されていません。使わないほうがいいです。
三笠山山頂の直前の岩場は一部崩れているので、先行者がいる場合は落石注意です。
三笠山に到着しました。
三笠山の下りのスラブの岩場も今回のハイライトです。ロープだけに体重を預けると振られれるようです。足場を確認して岩も持ちながら下ると安全です。
諏訪山まではまた広い尾根歩きです。ずっと尾根歩きではなく、巻道もありました。夫が先行していたので、モザイク処理しています。
諏訪山直下のこの石(写真中央)は、つい最近ずれ落ちたっぽいです。他に人もいないし、落としとこうか迷いましたが、足で確認するとピタッとハマってるので大丈夫そう。こういう大きめの石でもグラッとくるので、勢いよく持ったり足をかけたりしないよう注意が必要ですね。
諏訪山山頂近くには石祠があります。
諏訪山山頂に到着です。三笠山と違って日陰なので、これからの季節は諏訪山山頂で休憩のほうがよさそうです。展望はないですが、達成感はあります。今回は見切れていますが、補助ロープまで持っていきました。特に使うところはなくてよかったです。
まとめ
1ヶ月ぶりだったからリハビリ登山な感じで行くつもりが、登りごたえあったよ!
高巻きする登山道、怖くなかった?
毎度のことながらビビリ散らかしてたぞ!
沢コースは好きなのですが、滝があったり、沢の近くが歩けない岩場だったりすると、どんどん高度上げるの勘弁して欲しいです笑
諏訪山は以前から気になっていて、何かのサイトで浜平コースの滝の道を見てから、ずっと計画を練っていました。沢コースはすごく綺麗で、歩いてて楽しいです。(ちょっと怖いけど)
上野村はここ半年で3回ぐらい来ていますが、まだまだ行きたい山があって楽しみは尽きないですね。ひっそりとした山を静かに楽しみたい方にはおすすめです。ただ、クマにご注意を!