当ブログにご来訪いただき、ありがとうございます。このページでは栃木県日光市にある女峰山の登山レポートを書いています。2024年5月上旬の情報です。
今回は女峰山に行ってきたよ!男体山の予定だったけど諦めたよ!
男体山は人が多くて、コミュ障的にはキツいからね……
おすすめポイント
女峰山は栃木県日光市にある2483mの山です。太郎山や大真名子山、小真名子山のお母さんです。男体山がお父さんです。親しみを込めて「日光ファミリー」と呼ばれたりしています。
今回が2回目なので、女峰山の他ルートも考えましたが、他ルートは手強すぎる笑
女峰山が初めての方は霧降高原からのコースがおすすめです。それでも登りが5時間以上かかるので、6時までには出発し、各地点の通過予定時間を決めておくと安心です。
この霧降高原からのコースは稜線を歩くので展望がよく、一里ヶ曽根独標あたりで「もう十分景色を楽しんだし、もう帰ろうかな」と思えるほど。(違う意味でも帰りたくなる)撤退大歓迎な心持ちで行くのが気楽でいいです。
ルート概要
距離:12.7km 累積標高:1400m 標準コースタイム:10時間25分
赤薙山までは登山道が複数並行して存在したりもしますが、全体的に道は明瞭です。残雪があったので夏道から外れているところもありましたが、雪に踏み固められた足跡がしっかりとあり、迷うことはありませんでした。
2318峰から女峰山に向かう途中の岩場が崩壊しています。通過に支障はなく、ロープも整備されていますが、落石に注意が必要です。あまり触られていないような場所の岩を持つと危険です。
太郎山と距離も累積標高もほぼ同じなのに2倍ぐらい疲れた!
数値だけでは測れないものが女峰山にはあるのか!
駐車場から小丸山へ
霧降高原の駐車場(P3)に駐車しました。登山などの長時間利用はこちらの駐車場で、上の駐車場(P1とP2)は観光の方専用のようです。P1〜P3合わせて164台+障害者用5台とHPにありましたが、P3だけで50〜60台は駐車できそうな広さです。
P3の駐車場にはシャッター付きの24時間利用できるトイレがあります。女峰山だと深夜や早朝に到着される方もいらっしゃると思うので、とても嬉しい配慮です。
朝5時50分に出発です。観光の方の多さに驚きました。登山なら分かるのですが、観光なのにこんなに朝早くからってすごいです。
霧降高原は4回ぐらい来ているのですが、毎回この日光仮面と記念撮影をしています。 最初に待ち構えるのは天空回廊の1445段の階段です。よっしゃー!朝から1445段行きますか!
夫の帽子が写真に入ってしまいましたが、とても良い景色なので載せちゃいます。ここにはかつてリフトがあったようですね。それが2010年に完全撤去されてこの木の階段になったそうです。
天空回廊を登り切りました。「おめでとうゴール到着!」と書いてあり、嬉しくて膝から崩れ落ちそう。100段ごとに励ましメッセージがあるので、楽しみにしながら登りました。
展望台があるので登って撮影しました。ちょっと雲海です。前回はものすごい雲海でした。「霧降高原」という名前だけあって、雲海が見れる率も高いのでしょうか。
小丸山までは散策路が続いています。登山装備がない方でも小丸山までは登れるようになっています。
小丸山に到着しました。後ろが赤薙山です。小丸山からしばらくはあまり樹林がなくて風が抜けます。今回はここが一番寒かったです。
小丸山から赤薙山へ
小丸山から赤薙山までは複数の並行した道があります。水による浸食などで歩きにくくなりますから、新たな道を作りたくなりますが、植生保護のためにもどれかに統一したほうがいいかもです。
途中に石ゴロゴロ地帯があります。私は岩石の種類は詳しくないのですが、このあたりの石は大きさの割りにすごく軽いので、「この石持てるかゲーム」をやっていました。ただただ体力を消耗するだけなので、おすすめはしません笑
焼石金剛という場所に到着しました。帰りに寄りましたが、奥に見える標識のほうが展望があります。ここからは樹林帯に入るので景色を楽しむならここがいいですね。
ここも水の浸食なのか、あらゆるところに木の根トラップがあります。しかも、ハイステップ(足を高くあげて乗り込む)を強いられるので体力を消耗します。ハードル走か。
木の根アスレチックです。トラロープを補助的に使えます。赤薙山までは木の根トラップとアスレチックばかりです。雨の後は滑るのでご注意ください。
赤薙山に到着しました。赤薙山神社にお参りです。いつも山の神社で願うのは「無事に帰れますように」です。
赤薙山から赤薙神社奥社跡へ
赤薙山からは木の根に岩も追加されて、体力を削りにかかってきます。赤薙山を少し下って2203峰の尾根を登ります。2203峰が奥社であり、赤薙山のちょっと奥というより、もう隣の山です。
ここでやっと女峰山と帝釈山がはっきり見えました。いや、遠っ!
岩が無双しているところにはお助けトラロープがあります。主に下山で役に立ちます。
尾根上に岩場多数です。滑らないようにしっかり足場を確認してから進みました。
ここも水の浸食なのか歩きにくいので、夫はもっと西側の薄い足跡を辿っていました。私は意地でも登山道を進むことにしましたが、やはりハイステップな上、雪も残っていました。
赤薙神社奥社跡に到着しました。かつてはここに赤薙神社奥社があったようです。特に展望はありませんが、広くて平らなので休憩にぴったりです。
赤薙神社奥社跡から一里ヶ曽根独標へ
一里ヶ曽根独標までは標高差92mを1.8kmで進むので、かなり穏やかな登りです。ちょっと一息とゆっくり歩くもよし、ちょっとトレランしてもよしです。
まだ遠い気がしますね。距離的には女峰山まで3km切っているのに。
雪が残っていました。踏み固められた足跡があるのでその上を進みました。
一里ヶ曽根独標に到着しました。展望がいいです。広いのでここも休憩にぴったりです。しかし、だんだんと天気が悪くなってきてしまいました。
一里ヶ曽根独標から女峰山へ
一里ヶ曽根独標からはガレた下りです。バランス感覚皆無の私にとって、渡渉と同じく苦手なガレ場。大きめの岩も浮石だったりするので注意が必要です。
一里ヶ曽根独標と2318峰のコルに到着。雪が残っています。
水場もあります。山と高原地図によると「細い」とありました。水場までは行ってないのですが、ちょろちょろとしか出てないということ?
2318峰の登りには雪が残っていて、夏道と雪道が入り乱れます。前回は9月だったので残雪はもちろんなく、登山道も分かりやすかったです。
女峰山の裏側、ほぼ北から見た感じです。ただ、手前の三角の山でもその隣でもなく、そのさらに隣という。手前に見えるこの稜線は全部登ります。
上の写真でも見えていますが(雪がまとまってある部分の上)、このあたりは崩壊しています。落石注意なので、先行者がいる場合は石が落ちてきそうなラインに極力入らないようにします。
登山者の多い女峰山なので、よく踏まれていたり持たれている岩はしっかりしていると思います。皆が持ちそうなホールドを確認の上、持つほうがよさそうです。
このあたりは道が細いので、ロープが整備されています。ありがたいです。
手で持つ前や足をのせる前に必ず動かないか確認しながら登ります。小さい岩はカタカタしているのも多いので、なるべく大きい岩を持ちました。
ハイマツ帯になりました。少し岩がゴロゴロしています。前回はこの辺りで疲労のピークを迎えましたが、今回はなんとか大丈夫そうです。ハイマツは持つと松脂が付くので注意が必要です。
2663.7峰山頂と今まで歩きてきた稜線です。2663.7峰は女峰山山頂かと思いがちです。女峰山山頂が混んでいる場合はこちらで休憩するといいかもです。
やっと女峰山の山頂が見えました。雪も結構残っていますね。
残雪たっぷりですが、周りをハイマツや樹林に囲まれているので安心感はあります。踏み固められた足跡もあるので、チェーンスパイクなどは使いませんでした。
女峰山山頂に到着しました。撮り忘れてしましましたが、山頂標識の直下には女峰神社もあります。
左から男体山、大真名子山、小真名子山です。ここから見る、男体山の山容もかっこいい。
手前が帝釈山です。女峰山とヤセ尾根で繋がっています。帝釈山にかぶってしまいましたが、奥にあるのが太郎山。さらに奥が日光白根山。右奥に写っている雪山は尾瀬や上州武尊方面でしょうか。
こちらは今まで歩いてきた稜線です。赤薙神社奥社跡あたりからかなり斜面がえぐれて崩壊しています。この稜線に囲まれた谷には雲竜渓谷があり、冬には氷爆ができてスノーハイクで人気だそうです。
まとめ
俺は男体山に行こうって行ったんだけどな……
混んでることが何より、ぽての体力を削るからな……
空いていてよかったけど、きっつい、女峰山……
Googleに「女峰山」といれると「女峰山 キツい」と出てくるのですが、本当にそうですね。
男体山や太郎山の登り一辺倒ではなく、いくつものピークを越えて行くので、当然復路にもたくさん登りがあって、駐車場に着く頃には生まれたての子鹿になれます。
スナック感覚で撤退するつもりで、行けるところまでと思いましたが、なんとか行けてよかったです。2年前より1時間以上早く下山できて、それも小さな成長な気がして嬉しかったです。