当ブログにご来訪いただき、ありがとうございます。このページでは群馬県と新潟県にまたがる谷川岳の登山レポートを書いています。2024年6月中旬の情報です。
今回は「近くてよい山」、谷川岳です!
※ベースプラザ内のポスターにあったキャッチコピー
1人でもよく行くぐらい「近くてよい山」だよね!
おすすめポイント
谷川岳は標高1977メートルの山です。夏山も雪山もクライミングでも人気の山です。
ロープウェイを使って天神平まで行き、天神尾根を2〜3時間ほど歩くと山頂に着きます。天神尾根は登山初心者の方にもおすすめです。
今回行った西黒尾根は体力勝負なルートではありますが、鎖も整備されていて、夏山シーズンにおいては危険箇所もそこまで多くはないので、トレーニングにもおすすめです。
西黒尾根と合流する巌剛新道も登りながらの景色がいいのでおすすめです。
真夏に行くと日陰のない稜線を歩くことになるので、熱中症に注意が必要です。また、蛇紋岩は滑りやすいので、足を置くときにスリップ注意です。
雨が降ると蛇紋岩はさらに滑りやすくなるんだよ!
谷川岳は天気が変わりやすいから注意だね!
ルート概要
距離:8.6km 累積:1330m 標準コースタイム:7時間50分(休憩を含めず)
夫が西黒尾根を登るのが初めてだったので、往復して堪能してもらいました。
鎖場は数ヶ所ありますが、傾斜の緩いスラブです。ただ、岩場は滑りやすいので鎖やロープを適宜使った方が安全に通過できます。
タイムトライアルをしてる方も多いので、速い方にはどんどん抜いてもらって、自分のペースで気軽に登りましょう。
自分のペース大事!周りと比べることないよ!
初めて行った時、西黒尾根の登りに5時間以上かかった!
駐車場から西黒尾根登山口
谷川岳インフォメーションセンター駐車場(無料)に駐車したかったのですが、谷川岳ベースプラザ(有料500円)まで来てしまいました。久しぶりだったので、駐車料金のことをすっかり忘れていました。しかし、あとで少しそれでよかったなと思うことに。
コミュ障の私も同じ気持ちだ!人間に出会いたくないよね!
西黒尾根の登山口です。下山した時に電気ガイドバスに乗った方々に「ほら!ちょうど下りてきた!」「あーら、頑張ったわね!」と、動物園のサルでも見たかのようなリアクションを取られ、面白かったです笑
西黒尾根 樹林帯から岩稜帯へ
西黒尾根の最初は樹林帯で本当に楽しみがないのです。なさすぎて鉄塔でもあると感激してしまいます。少しでも途中の景色を楽しみたい方は巌剛新道の方がおすすめです。
咲き始めたアジサイが綺麗です。
ちらっと見えるのはラクダの背かな?
樹林帯はとても歩きやすいのですが、すごく蒸し暑くて、そこまで気温が高くないのに汗が止まりません。夫からはクレームの嵐で、西黒尾根のよさを伝えたい私は心苦しい。
西黒尾根 岩稜帯から肩の小屋へ
樹林帯を抜けて歓喜する夫に「ここからの方が暑くて辛いよ」と話す私。以前、照りつける太陽とあったかい岩からの熱で、熱中症になりかけたことがあります。
西黒尾根の岩稜帯に入り、ラクダのコル(巌剛新道と合流するところ)まで、3つの鎖場があります。蛇紋岩をいう、あまり他の山で触ることのない岩なので、じっくり登って楽しみました。
クワガタもいました。さすがクライムダウン上手い。
山頂が見えてきました。谷川岳はトマの耳とオキの耳の双耳峰で、標高が高いのはオキの耳で、三角点があるのがトマの耳です。「いやいや、谷川岳は俎嵓が本当の山頂でしょ!」という方もいらっしゃいます。
第2鎖場はツルツル度が高いです。足の置き方を考えながら登りました。
3つ目は左側が切れています。崖ではないけど怪我不可避なので注意です。
ラクダの背に到着しました。景色的に標高が高そうに見えますが、この地点で標高1500mほどしかないので、普通に暑いです。真夏の晴れた日だとクソ暑いです。
ラクダのコルに到着しました。巌剛新道と合流しました。ガレ沢の頭とありますが、山と高原地図上ではガレ沢の頭はもう少し先の標高1640m付近にあります。
真新しいスプレー目印があります。遠くからも目立って分かりやすいです。だんだんと曇ってきて、天神尾根方面(南)から涼しい風が吹いてくるようになり、暑さが和らぎました。
今回、実は私は「白毛門に登りたい」と言ったのですが、夫は「西黒尾根が登りたい」とバチバチになりました。別々に登って、ここから手を振りあえばよかった笑
第4の鎖場です。こちらは下部の大きめのガバ(ガバッと持ちやすいホールド)が浮石です。勢いよく持った場合、落石する可能性があります。また、鎖場先のスプレー目印が左に迂回していますが、間違えて直登する方もいました。直登する先行者がいる場合は落石に十分ご注意ください。
山頂が近そうですが、なかなか辿り着きません。西黒尾根のジワジワ長くて辛い感じ。
可愛らしい花たちが癒しです。上部はこの2種類が特に可愛かったです。「サラサドウダンとベニサラサドウダンだ!」と、2人して大声で話していましたが、調べたら全然違って恥っず笑
ここからが特に滑りやすい岩場です。鎖はなかった気がするので、足が滑っても大丈夫そうな持ちやすいホールドを探しました。
こちらのツルツルスラブにはロープがあります。面白いほど滑るので、靴のグリップ力やソールの減り具合を確かめるのにも便利です。登り終わった場所は景色のいい写真スポットです。
まだ雪が残っています。雪の上に道がありましたが、滑ったら怖いので、なんとか端の道(なのか?)を登りました。
谷川岳といえばこの標識ですね。アニメ『ヤマノススメ』にも出てきました。
今回は肩の小屋には寄りませんでした。肩の小屋の周辺はとても人が多かったので、遠くから眺めただけでした。
トマの耳からオキの耳へ
また赤岳の時と同じ、天気はそこまで良くないのに、ガスもなく、はっきりと山容が見えるラッキーぶり。雨が降るわけでもなく、ちょうど薄曇りで涼しいという、谷川岳の最適日ではないか。
トマとオキの間に咲いていました。夫が凝って撮ったのに、がっつり指が写り込んでたのでトリミングしました笑
オキの耳に到着しました。トマの耳は帰りに寄ろうと思いましたが、大勢の写真撮影待ちの方々と、上空にドローンが飛び交うカオスだったので諦めました。
オキの耳の少し先に、富士浅間神社奥の院があるので参拝して帰りました。今回は西黒尾根から下山しました。天神尾根+田尻尾根の方が距離が長くなるので、私は西黒尾根で下ることが多いです。
まとめ
里山のおっちゃんに「西黒を2往復してみろ」と言われたけど、無理だった!
煽りに乗るな!1往復で十分なんだよ!
西黒尾根より巌剛新道の方がええやん……
ソロでも何回か行っている西黒尾根や巌剛新道ですが、久しぶりに行くと辛かったです。
また、速い方が多くて、私たちも決して遅くはない標準タイムぐらいのはずなのに、どんどん抜かれていって悲しくなる笑
あと、ベースプラザの中が年々寂しくなっているような気がするので、駐車料金としてでもお金を落としたいと感じました。ソフトクリームやかき氷は絶対売れると思います。(何のアドバイス?)
一ノ倉沢までの電気ガイドバスがあります!電気アシスト自転車も借りられます!谷川岳は山頂に行くだけでなく、いろんな楽しみ方ができます!
弱小ブログですが、これからも谷川岳のよさを伝えていきたいです。